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義歯難民

欠損歯の部分を補う方法で一番古くからあるのが義歯(入れ歯)です。江戸時代にはつげの木で出来た義歯が存在していました。歯科での「温故知新」の代表格が義歯です。
 
古くからある義歯ですが、いざ作製するとなると、症例によれば結構技術的に難しいものもあります。簡単な義歯症例は問題が生じません。問題が多いのは難症例です。多数歯欠損の義歯症例では問題が生じ易いです。
 
難症例では印象採得(型を取る)、咬合採得(上下顎の水平・垂直関係を取る)に手間と技術が必要で、場合によればそれぞれ2回以上行います。こういう処置が必要な症例はあります。その処置を自由診療で行う場合は、時間をかけられますので、歯科医の技術があれば難症例でも問題が起きません。他方、保険診療を希望される場合、保険診療規則に従って行います。保険診療規則の中で進めるのですが、印象・咬合採得それぞれ一度きりの評価しかありません。同処置を再度実施しても評価(点数)はつきません。これでは完成義歯が満足いくものになる確立は低いです。
 
完成義歯を装着したあとの調整も保険診療では評価(点数)が低く、回数も制約されます。数度の義歯調整の挙句最後は「これでいいんです」といわれて終わりです。難症例でこれまで数軒の歯科医院をはしごしても、余りいい臨床成績を得ていない義歯症例の方は、また一つ使えない義歯を手元に持つことになり、またあらたな歯科医院を探すため漂流することになります。「義歯難民」です。
 
しっかりかめる義歯を作ろうとすると、症例によれば手間と費用が必要になることもあることをご理解ください。

番町歯科クリニック
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