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義歯もMI

現在の歯科修復治療の基本コンセプトはMI(Minimum Intervention=必要最小限の侵襲)です。最近、大学同窓会でクラス同窓の先生がクラスを代表して、還暦記念講演をしてくれました。その講演会で「義歯はMI」ということを語られ、番町歯科クリニックの治療ポリシーと共有していると我が意を得ました。
 
欠損した歯を補う方法としては、ブリッジ、インプラントそして義歯(入れ歯)が一般的で、ごくまれに自家歯牙移植があると思います。この中で生体に侵襲を加えるのが、やはりブリッジ。接着性ブリッジもありエナメル質を可及的に残そうと努力はしていますが、基本エナメル質の切削量は多くなる傾向があります。
 
最近流行のインプラントは欠損歯に隣接の歯のエナメル質を切削しないというメリットがありますが、顎の骨をドリリングするという侵襲があります。また手術時のリスクも伴います。
 
他方、100年来歯科修復臨床で使われている義歯(入れ歯)ですが、最大のメリットは歯への侵襲が少ないことです。そのためですか、100年以上歯科臨床で使われ続けていますし、これからも消えることはなさそうです。
 
クラス同窓の先生が語られた通り、義歯は今歯科臨床のトレンドのMIそのものではないでしょうか?ブリッジやインプラントはメンテナンスが義歯(入れ歯)より、よりシビアに対処する必要もあり、口腔ケアもより重要になります。
 
義歯(入れ歯)はしっかりした構造のつくりが重要で、建築学的な力学要素を考慮し、メンテナンスしやすい設計をすることが、より機能的にそしてより長く使用するためには重要になります。この点、保険外ですが、金属床義歯はやはり有効・有意義だと思います。
義歯(入れ歯)を生理的・心理的に嫌う方は使えませんが、一般的な方には歯の欠損修復処置において、義歯(入れ歯)を第一選択にしても決して悪いことではないと思います。義歯(入れ歯)が使えなければ、次にブリッジやインプラントを考えればいいのです。
義歯(入れ歯)はやはりMI(Minimum Intervention=必要最小限の侵襲)です。

番町歯科クリニック
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