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大人の虫歯(カリエス)

少子高齢化が加速度的に進んでいる日本ですが、一般的な歯科でもっとも多い疾患である虫歯(カリエス)も随分以前と様相が変わってきました。小児期の虫歯(カリエス)が劇的に減少しているのに反比例して、大人特に高齢者の虫歯(カリエス)が増大しています。
大人の虫歯(カリエス)の特徴ですが、歯の根面部分に多発すること、一度治した部位の再発である二次虫歯(二次カリエス)が多いことなどがあります。やはり硬組織である歯ですが、萌出後長年の酷使に耐えに耐えています。この長年のつもり積もった酷使により傷やクラックなどが、歯冠部分や根面などに無数についています。この傷口などから細菌(虫歯菌)が侵入してきて虫歯(カリエス)を作ります。
根面虫歯(カリエス)や二次虫歯(カリエス)が大きくなると歯冠が崩落してしまいます。いきなり残根状態になってしまいます。数歯で同様のことが起きれば「咀嚼」がままならなくなり、オーラルフレイルいわゆる口の機能が虚弱となります。
健康寿命を延ばすためには、やはり生命維持のうえで「咀嚼」という基本ですが最重要な口の機能の維持が欠かせません。オーラルフレイルになれば、全身のフレイルになってしまいます。こうなれば介護が必要となり健康寿命には該当しません。
大人の虫歯(カリエス)を防ぐためにはやはり口腔ケアということになります。口腔ケアでは毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両輪が大切です。口腔ケアで歯垢(デンタルプラーク)を取る、フッ素を歯に残す、細菌をこすり落とし増やさないことが重要です。口腔ケアでは歯ブラシとフッ素入り歯磨剤の併用が基本になります。特に高齢者の方の根面虫歯(カリエス)対策の歯磨剤も発売されていますので、こういう口腔ケアグッズを利用してください。
根面虫歯(カリエス)の治療ですが、基本的には冠を被覆するのではなく、充填処置をしています。可能な限り歯の表面の硬い組織であるエナメル質を残しています。ただ歯の根面部分はエナメル質がなくセメント質や象牙質です。それでも基本的には充填を第一選択として処置をしています。メンテナンスである口腔ケアでカバーすることになります。

番町歯科クリニック
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