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高松市番町歯科 歯科コラム

義歯(入れ歯)で保険か自費か

歯科医療では保険診療と自由診療とが共存しています。保険診療は公的に認められた範囲での治療ということになります。歯科においては使用材料やテクニックで最終的な完成物が保険と自費では違ってきます。一般的に家を新築するときやリフォームするときを想像してみてください。設計から使用材料まですごい種類のものがあります。それを予算と要望に照らし合わせて進行していくと思います。
歯科においては建築ほどの大きな相違は無いにしても、現場(口腔内)の状況や既往歴を鑑み、保険診療で十分いけるかあるいは保険診療では厳しいかを判断していきます。患者さんのご要望を十分取り入れてはいきますが、はやり保険診療では保険での評価(点数)に見合うことしか出来ません。評価(点数)に無いことは出来ません。

義歯(入れ歯)が合わないという患者さんがご来院されたとします。その合わない義歯(入れ歯)を診ると、だいたいのことは想像できます。今のままの口腔状態のまま保険診療でいけるかどうか判断していきます。保険診療の場合、義歯(入れ歯)装着後、調整を1~2回で終了していける方でないと引き受けられないのです。月に何回も調整しても評価(点数)がありません。義歯(入れ歯)調整は原則1度です。
そのためかなりの難症例になることが想像されますと、まずはこれまでの悪い義歯(入れ歯)からのお別れが必要です。これが大切で自由診療である治療義歯の出番となります。この義歯(入れ歯)で口腔内の悪いところを直します。口腔内の歯の並びも整えることが大切になります。歯がガタガタいろいろな方向に向いていたのでは合うものも合いません。

治療義歯で口腔内を整え、悪い義歯(入れ歯)で根付いた悪い癖などを手直しすればその時点で噛める義歯(入れ歯)になっています。

治療義歯をそのまま使うのもいいですし、少し時間をあけて保険診療で新たな義歯(入れ歯)を作ることも可能です。またより快適性を求める方は保険診療では適応外の自費である金属床義歯などを選択することも出来ます。どちらにしても、治療義歯で得た情報から新たな義歯(入れ歯)を作ればよりよいものを提供できます。治療義歯というテクニック的なことを中心に説明しました。


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