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高松市番町歯科 歯科コラム

噛んだら痛い。噛みにくい。咬合はカチカチではわかりません。

「噛んだら痛い。噛みにくい。」原因は多々あります。一番多いのは虫歯(カリエス)が原因のケースです。これは歯が欠けていたりするので、小さいうちはわかりませんがそのうちわかります。水がしみたりもしてきます。この場合は速やかに歯科医院を受診すればいいです。

虫歯以外ではクラックが歯や修復物本体に入っている場合や歯が割れている場合も噛んだら痛くなる場合があります。また日常無意識に上下歯牙を接触させている場合や夜間のブラキシズム(歯軋り、くいしばり)の場合も食事の際、噛んだら痛いと感じますし噛みにくいと感じるかもしれません。最近は虫歯以外の原因で噛んだら痛いといわれる方が多くなってきています。ストレス社会が一因とも思われます。

「噛んだら痛い。噛みにくい。」などの主訴で来院され、歯に各種詰め物かぶせ物などの修復物をしていて、見た目もレントゲン的にも一見問題が見当たらない方がいます。そんな方は結構歯科を受診し続けた方で奥歯はほぼ歯科修復物が歯に装着されています。歯科で治療を済ませているはずなのにと思います。

「噛んだら痛い。噛みにくい。」のに原因がはっきりしないとき、虫歯(カリエス)以外の要因や歯の接触癖やブラキシズムなどを疑いますが、ご本人が自覚していない場合や実際していない場合、診断しづらくなります。こんな場合、歯の当たり方いわゆる咬合を疑います。カチカチと合わせる咬合ではなく顎をいろいろ動かせる動的な咬合のある三次元的な軌跡の一瞬に修復物などが障害物になっている場合があります。この場合生体は反射的に障害物を避けます。反射の世界ですので無意識下です。こうなると顎が左右バランスを欠いた状態となっていますので、歯にかかる力が左右で異なり、力が加重にかかった歯が痛くなります。また一対である顎関節が偏位しますので噛みにくくなるかもしれません。

咬合はカチカチで合わせられるような単純なものではなく、もう一段奥行きのあるものであることをご理解ください。臨床で40年以上携わってきた経験から言えることです。当医院では臨床に多くの知見を取り入れて実践しています。


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